この記事では、一気にこなれ感満載のスーツスタイルになれる、1番簡単なポイントを解説していきます。
信憑性を高めるために、僭越ながら、はじめにプロフィールを挟ませてください。
(興味のない方は飛ばしてくださいね)
筆者は女性ですが、メンズファッションの勉強をしていました!
筆者maruruのプロフィール。
愛読雑誌は、MEN’S EX ・MEN’S Precious・ LEON ・THE RAKE 。
そして、落合正勝さんの本。
ハイ。
ど真ん中のイタリアファッションです。
ショップは都心の高級店。
御来店されるお客様はファッション好きの強者揃い。
まだ小娘だった筆者は、悲しいかな相手にしていただけず…
◎まずは信頼をしてもらうこと。
◎頼ってもらえる関係性を築くこと。
このふたつに日々心血注いでいました。
何をしたか?勉強しかありませんでした。
そして最後は女目線。
これ、意外と重要でした。
そんな筆者が発信させていただきます。
それでは、本題です。
「日本人は、恰好よくスーツを着ている人が1割しかいない。」
日本人は、格好よくスーツを着ている人が1割しかいないよ。
筆者入社時、先輩が発した言葉です。
当時は、「え?そんなわけないでしょ。」でしたが、今は共感できます。
あらためて言わせてください。
日本人はスーツスタイルが不得意です!
では、一体何が原因なのでしょう。
- そもそもジャケット&スラックスのサイズが合っていない
- シャツの襟袖に不必要な柄が入っている
- ネクタイが残念
- (最近少なくなったけど)靴の先がとんがっている
そして、コレです↓
- スラックスの裾がシングル仕上げ
そうなんです。
分かっている人から見たら、残念なのです。
どれだけいい生地のスーツでいいシャツ着ていいネクタイしていても、裾がシングルなだけで、「あ~、惜しい!」なのです。
元職場の今や有名マネージャーの大先輩も、入社時はシングル仕上げだったらしく、社長に即ダブルにしなさいとお達しがあったようです。
それくらい、基本中の基本なのです。
(好きでシングルにされている方ももちろんいます。両方知っている上でコダワリがある方。見ればすぐに分かりますよ。)
スーツの歴史。
まずは、ここで簡単にスーツの歴史を。
スーツの発祥は16世紀(1501年~)頃の英国であるという説があります。
19世紀(1801年~)頃にはモーニングや燕尾服が誕生し、その後、時代や生活に合わせてどんどん変化を遂げ、20世紀(1901年~)頃アメリカでビジネスウェアとして現在のスーツスタイルが確立し、世界中に広まります。
日本では、幕末に鎖国が終わり文明開化します。
そのひとつとして洋服が登場し、スーツも徐々に普及していきます。
ちなみに、日本では「背広(せびろ)」と言いますね。
この語源については諸説あり、外国語の音を表すための当て字であるという説が有力なようです。
英国ロンドンの高級紳士服店街「サヴィル・ロウ」(セビルロー)から変化したとする説が有名。
スラックスの裾処理とは。
お次は、スラックスのちょっとした豆知識です。
そもそも、シングルとダブルって何?
簡潔に言うと、
- シングル:裾に折り返しのない仕上げ
- ダブル:裾に数センチの折り返しを付けた仕上げ
元はシングルしか無く、20世紀初めに英国紳士が雨に見舞われ、裾をロールアップして履いたことがダブルの起源と言われています。
なお、気をつけて欲しいことは、結婚式や式典の正装時にはシングルのみです。
ダブルは洒落感を出すもの。
正装では個人の洒落感は必要ないためです。
ちなみに、ビジネスは略礼装なので、ダブルで洒落感を出しても何ら問題はありません。
むしろ、是非おしゃ見えしてください。
じゃあ、次買うならダブルにしようかなという方に、アドバイス。
スラックス丈の長さは、3つの種類があります。
- ワンクッション=靴にかかるほど長めで、歩いていても靴下が見えない。
- ハーフクッション=やや靴にあたる長さ。迷ったらコレ。
- ノークッション=靴に当たらない短めで攻めた長さ。一歩間違えると寸足らずでやりすぎ感。でもビシッと決まればワンランク上に。
丈の長さに関しては、店員さんに相談してみてください。
一度好きな長さが決まったら、股下の長さをメモしておいて、次回以降は試着無しで「この長さで!」と指定すればOK。
楽ちんです。
あとはダブルの幅ですね。
これはね、昔は細めだったけど今は太めが気分です。
筆者maruruの夫は5㎝いっちゃいますよ。
だって、着てみると、裾って地面近くに来るから目線から遠くなりますよね。
なので、細いとより細く見える不思議現象が起きます。
ここまできたら、もうひとつアドバイスを。
ジャケットの袖の長さをカットして欲しいのです。(オプションで追加料金かかりますよね…)
袖から1㎝くらいシャツが出ていたら、これまたカッコいいんですよ。
まるで、
『このスーツはオーダーメイドで仕立てたのかな』ってね。
でも、これはできたらでOKです。
なぜなら、きちんと身体に合ったサイズなら、袖の作りが長すぎるということは無いのです。
ちなみに、筆者夫の一軍スーツは、偶然立ち寄ったイトーヨーカドーでひっそりとセールされていたスーツ(12,000円!)がジャストサイズで、きちんと裾処理&袖のお直しをしたら、大満足な仕上がりに。
安くても特性をちゃんと分かっていたら、価値があがるんだよなー。
こういうことって、スーツを購入する時、店員がアドバイスすべきなのに!といつも思うんです。
安いお店・高いお店なんて関係なく。
だからこそ、ずっと発信したかったのです。
バシバシに決めて颯爽と歩いてる、惜しいビジネスマンにコソッと教えてあげたいって常に思う筆者でした。