この記事は、都内の某有名楽器店に10年間勤めていた筆者が、楽器を購入する時のポイントを解説していきます。
初めて管楽器の購入を検討されている方向けですよ。
- ①:価格帯を決めましょう
数万円〜数十万円、楽器によっては数百万円するものもあります。
まずは、本当に続けられそうかどうかを考えてみてください。
ビギナー向けの、色々な小物がセットで販売されているお手頃な価格帯もありますが、そこはより慎重に。
安く作れるのには、理由があります。
細かいパーツの簡素化や、組み立て時の調整の精度など、コストを抑えています。
実際に何が違うかと言うと、まずは吹きやすさが違います。
自分の技術が足りないと思っていたことが、実は楽器が原因だったなんてこともあります。
また、いざ修理となった時、パーツが合わずに修理代が通常よりも高くなる可能性があります。
- ②:実際に吹いてみましょう
どんなメーカー、価格帯であっても、吹き手との相性は必ずあります。
楽器店へ足を運んで、試奏させてもらってください。
メーカーによっては、指の距離感が全く異なります。
例えば、海外メーカーは外国人の大きな手に合わせて、大ぶりな作りであったりします。
また、息を太く入れないとしっかり鳴りにくいこともあるでしょう。
それに比べて、日本メーカーは比較的コンパクトな作りです。
どちらがいい悪いではありません。
あくまで、合う合わないの相性で、ご自身の好みでもあります。
操作性に関わることでもあるので、まずは同価格帯の色々なメーカーを吹き比べてみてください。
- ③:購入する楽器店を見極めましょう
もう買いたいモデルが決まっている頃でしょうか。
いざ購入となったら、1番重要なのは、購入するお店です。
楽器は買って終わりではありません。
必ずその後のお手入れ、調整や修理が必要になります。
できれば3ヶ月に1度。
最低でも、半年に1度はプロのリペアマンに診てもらいましょう。
そのアフターフォローまで頼れる楽器店かどうかが重要です。
購入後1年間は調整代は無料など、お店ごとに特典がありますので、要チェックです。
全くの独学でない限り、学校の先生や音楽教室の先生がいることでしょう。
まずは、先生に相談するのが1番。
おすすめの楽器メーカーやいい楽器屋さんを紹介してくれるはずです。
- Qプロ奏者による選定品は実際どうなの?
- A
選定品の良いところは、同じモデルだけを何本かの中から選んでいるので、間違いなくいいものです。
そのプレーヤーの吹き方のクセも多少反映されるでしょうが、選定品を世に出すということで、万人が吹きやすい楽器を選んでいるはずです。
補足:
好きなプレーヤーの選定品が見つけられない場合、楽器店に相談したら、自分だけのためにそのプレーヤーが選定してくれる手筈を整えてくれるかもしれません。
目の前で楽器を選んでくれる、そんな特別な体験ができるかも。
別途、選定料がかかるかもしれませんが、一度相談してみることをおすすめします。
ちなみに、筆者は自分で100万円する楽器を選んだのですが、失敗しました。
プロ奏者に選定をお願いしなかったことは、今でも後悔です。
演奏歴が長かったのと自分で選べる自信があったのですが、不思議と吹けば吹くほど分からなくなるんですよね。
その楽器との歩みは、非常に苦労しました。
最近では、入会すれば楽器を貰えるという音楽教室があります。
楽器がもらえる音楽教室【EYS音楽教室】
筆者自身、実際にその楽器を何度も目にしてきました。
その楽器に対するプロ奏者やリペアマンの意見もたくさん聞きました。
結論から言うと「結構いい」そうです。
むしろ、無料ならぜんぜんアリです。
低コストならではの吹奏感はありますが、自身のレベルが上がった時に、より上のモデルを購入するという計画を立てることがおすすめです。
ではでは、不明点などあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。